何ともいえないこの多国籍の”濃さ”を、日本にいる人に写真でつたえることができるだろうか。
写真というのは、どの程度、こうした感覚をつたえることができるのだろうか。
これらの写真に写っているどの一つもが、マンハッタンやブルックリンにはない。
”郊外”ではあるけれど、”アメリカの郊外”ではない。
アメリカ人的、知的美的に洗練されたセンスはここにはない。
トレンディが全然なく、あまりにも庶民的で野暮ったい。
ちょっと気取ってみても、どうしてもクイーンズだと感じさせられる。
今では、このどうしようもなくかっこ悪い街が、
私にとって、
シャッターを押したくなるところ。
不思議である。