カテゴリ:New York( 24 )


2012年 06月 16日

コニーアイランド Coney Island

ご存知コニーアイランドは、ブルックリンの南端のビーチ沿いにある、ニューヨークシティ唯一の総合遊園地です。


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コニーアイランドは、一つの企業ではなく、いくつかの会社によって50以上の乗り物や呼び物が営まれています。
遊園地にあるべき、めぼしいもの、たとえば見世物小屋、お化け屋敷、ビックリハウス、水族館など、そしてめぼしい乗り物群がほとんどあるように思います。
どういうわけか日本のように順番を待って並ぶなんてことはありませんから、次から次に子どもたちはアトラクションを制覇したいでしょう。入園料は要りませんが、3ドル〜6ドルの乗り物代は、子だくさんの庶民の親にとって、一大覚悟の出費にちがいありません。
(たぶん余裕のあるミドルクラスの人たちはこんなところには来ないでしょう。アップステイツの自然の中に、上等に作られている遊園地がいくつかあるようです。でも、こんなにおもしろそうではないのですが)
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by keiorihara | 2012-06-16 05:53 | New York | Comments(1)
2012年 05月 21日

オキュパイ運動のメーデー5(最終回)  Occupy Movement in Mayday 5

メーデーの日のオキュパイ運動の動きは、他にもマンハッタン中でいろいろありました。
ピケットと言って、大企業や問題企業の前で、抗議の声をあげる行動。逮捕者の多くはこの、アチコチのピケの人たちでした。
それからBlack Block という、全身黒ずくめで発煙筒を炊いて警察とやり合うことで、メディアの注目を集めたグループがいました。これはオーガナイザーのつかみきれないできごとでした。

わたしは、マジソンスクエアパークで開かれた、ニューヨーク市立大学の学生が運営した「自由大学講座」にはちょっと感動しました。もちろんオキュパイ運動賛同企画です。
公園内に座り込んだり立ったままだったりの輪がたくさん作られ、いろんな人たちが、ものすごく熱心に授業を聴いているのです。土地運動やら中東問題やら、詩の朗読やら。
プログラムを見ると、教授陣65人(すごい! )の授業案内が書かれていて、1〜1時間半の講義を90クラス開いたようでした。


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マーチはブロードウェイを南下して、完全にロックアウトされているウォールストリートを左手に見て、そのままさらに南下して、マンハッタンの南端にあるヴェトナム帰還兵公園に入りました。オキュパイの人たちは奥にある噴水を取り囲んでいつもの"General Assembly" (全体集会)です。

マイクが禁止されているので「人間マイク」を使って遠くにいる人にも聞こえるようにするのですが、まず演説する人が「マイク、チェック!」というと、聴衆の大勢が同じように「マイク、チェック!」と答えます。演説のすべての言葉を、このように復唱するのです。復唱することでその後ろのみんなにも聞こえるというだけでなく、言葉を自分のものとして噛み締める、つまり参加の能動性という二重の効果があります。
この立っている女性は、かなりの声量でみんなの復唱をリードする役をしているところ。

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次から次に誰かが、前後左右アチコチから突然演説をはじめます。そのタイミングの良さはアメリカ的といったらいいか。
2000人近くのひとたちが、この騒音のマンハッタンの中でマイクなしに集会を開いているのですから、すごいことだなあ、と私は見入り聞き入っていました。
わかりやすいように写真を明るくしていますが、実際はすごい暗いところなのです。
その暗闇の中で、二重にも三重にもなって響き渡る人びとの声、壮観、荘厳でした。


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左手後ろの女性が演説して、手前の男性が復唱のリーダーを買って出ています。
8時ごろから10時まで、勢いが落ちることなく続きました。


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10時の15分前ごろから、警察が「公園は10時に閉鎖します。10時に全員が退去している必要があります」みたいなことをスピーカーでがなり始めましたが集会は続いていました。
演説者の中には「公園を占拠して、朝まで集会を続けよう」(もちろんこれも全員が復唱)なんていうのもあったので、どうなるのだろうかと危ぶみましたが、10時5分前には背後から無数のヘルメットをかぶった警官たちが押し寄せてきて、全員は静かに公園を出ました。
みな帰りたくないようで、周辺の歩道は夜が更けるまで、まるで混んだパーティ会場でした。
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by keiorihara | 2012-05-21 12:51 | New York | Comments(3)
2012年 05月 17日

オキュパイ運動のメーデー4 *人びとの声  Occupy Movement in Mayday 4

a0215638_128984.jpg「教育を受けることが、自分の一生を縛ることになるなんて!」と、学資ローンに苦しむ立場からの怒りの声。
アメリカの大学の学費は高く、州立大学でも年間$20000以上(200万円位)、私立となれば1年間で300万から600万くらいはふつう。なので、多くの人が学資ローンを使う。学生は何千万円もの借金を抱えて卒業することになる。
アメリカの大学生の卒業時の平均借金は250万円! そしてこれが民間の会社なので、利子8%以上、一度返済が遅れると雪だるま式に返済額が増えるシステム。しかも普通のクレジットと違ってひどいのは、破産が絶対にできないこと。


a0215638_12104653.jpgブロンクスサイエンスというエリート公立高校に通う高校生。このままでは大学に行けないと、学資ローンのひどい利子の仕組みを説明してくれた。学校の友達と3人でデモに来た。(写真をクリックして見て下さい)




a0215638_129466.jpgフィラデルフィア警察を8年前に退職し今はニューヨークに住んでいる元警察官。
「アメリカを理解するために、映画”インサイド•ジョブ”を見よ。作られた金融危機、大企業資本家たちの強欲についての映画だ」
この映画、日本でも公開されたようです。


a0215638_1283755.jpgオキュパイ•カトリックの神父さん。貧しい人たちのために、みなといっしょにできることをしたい、と言葉少なく。



a0215638_12111913.jpg州ごとに雇用者に義務づけられる最低賃金が、ニューヨークでは7ドル25セント!  これではとても生活できない。週7日働いている人、昼夜二つの仕事をしていて子供の顔も見れないという人もいる。切実である。地下鉄駅の改札で。



a0215638_5211319.jpg障害者の仲間といっしょに住んで、活動している。夫も車椅子の障害者だそうだ。




a0215638_5255857.jpg独立して経理の仕事をしている。妻と一緒に来た。






a0215638_5275151.jpgネイティヴアメリカンじゃなさそうなので聞いてみたらプエルトリカンだそうです。勇ましい!

a0215638_529374.jpgクイーンズのフラッシングでコミュニティ運動をしているコリアン。






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a0215638_11592770.jpgオキュパイ運動は確かに若い人が多い。当然です。
借金を抱えて大学を出ても、高額な医療保険を買えるようなちゃんとした職がない。大学に行けなかった人は、モノを作る現場がすべて外国に行ってしまったので、さらに職がない。
自分の力で大金持ちになるというアメリカンドリームは、いまや戦争を喜ぶような投資の中にしかない。
敵は、はるか遥か彼方にいて、手が届きようがない。

a0215638_124523.jpg OWS (Occupy Wall St.)の鼻飾り。





本当に、これは希有な運動です。ヒステリックだった60年代、70年代の日本の学生運動とずいぶんちがいます。
「連帯」という言葉がアメリカ人の口から叫ばれるとは、いままで夢にも思いませんでした。
これほどはっきりした反体制運動でありながら、非暴力をはっきりと打ち出している。
これほど来るもの拒まずの自然発生運動体でありながら、内部モメもなければ(知るかぎりでは)、トンチンカンなプラカードも一つもない。
これは持続しなければいけない、これが今みんなが思っていることなのだと思います。

ウォール街占拠運動のサイトに出ていた「メーデー連帯共同宣言」の素晴らしい日本語訳を見つけました。また、このブログには、ウォール街占拠運動の組織の事など興味深い記事や、ナオミ•クラインの公園での演説の翻訳なども載っています。読んでみて下さい。

(つづく)
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by keiorihara | 2012-05-17 05:11 | New York | Comments(5)
2012年 05月 14日

オキュパイ運動のメーデー3  Occupy Movement in Mayday 3

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オキュパイ運動のマーチはその日まで、どこを歩くか決まっていませんでした。
デモ(彼らはマーチと呼んでいますが)の許可が取れていないので、42丁目のブライアントパークから14丁目のユニオンスクエアのメーデー会場まで、五番街の西側の歩道を歩き始めました。鮨詰め状態です。自ずと歩道からはみ出てしまいます。
赤信号で止まってなんかいられません。
そんなわけで、ご覧のように数ブロックのうちに、五番街からすっかり車がいなくなりました。


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32丁目付近に先回りして待機していた私は、デモの先頭で突如何かが起こっているのを知りました。
デモが車道に雪崩出たのです。

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近づくと当たりは混乱状態で、警察もどうしていいのかわからないようでした。


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何が起きているのかわかりません。向こうの方でものすごい嬌声がしているのです。オキュパイのトレーニングチームが撹乱のために輪になって、中で何が起きているのかわからないような動きをして、警察官たちの目を引きつけるのです。
ちなみに中央のスーツを着ている人は私服の警察官。オキュパイのいるところにいつも来ていて制服警官に指示をしています。

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オキュパイデモの参加者はみなカメラをもって警察の動きを撮影します。ほとんどは動画です。
オキュパイのサイトでは、デモに持参するもののリストにカメラがありましたが、警察の様子を撮影してネットで流すように呼びかけています。警察は下手に手出しができません。

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この写真を見て、混乱ぶりに思わず笑ってしまいましたが、誰もがわけのわからない動きをしています。私も前に進んで撮影する事をためらって、へんに冷静になったりしました。
逮捕が予測できないからです。

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車道に解放されてスピードと活気を得た人たち。

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オフィスから出て来て見物する人たち。

(つづく)
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by keiorihara | 2012-05-14 15:27 | New York | Comments(0)
2012年 05月 11日

オキュパイ運動のメーデー2  Occupy Movement in Mayday 2

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ウォール街占拠運動のウェブサイトを開くと、こんな言葉が目に飛び込みます。
“唯一の解決は世界革命”
この過激なフレーズにびっくりしてしまいますが、今ではこのオキュパイ運動はアメリカ115以上の市に広がり、労働組合をはじめ150以上の団体の賛同をあつめています。
 
 『ウォール街を占拠せよ!』という言葉で最初にデモをインターネットで呼びかけたのはビジュアル社会批評誌「アドバスターズ」。
 リーマンショックから3年たつ2011年9月17日、自分たちの税金の行方を知り、この国の政治が大事にしているのは99%の国民ではなく、1%の資本家階級であるという事を見せつけられ人びとが、ついに声をあげたのです。

ウォール街とは、この国の富を独り占めにしている国際金融資本家トップ1%の人たちのこと。トップ1%が、この国の40%の富を握り、トップ5%が70%を握り、この国を都合よく動かしている。“We are the 99%!” という名フレーズもここからきています。
民主党も共和党もオバマも同じ穴のムジナ、ウォール街のために働かなければ政治家にはなれない。(実際、上院議員のほとんどはこの1%の資本家たちだそう)。ウォール街の後押しと大企業からの巨大献金がなければ大統領にはなれない。軍事産業や石油企業の投機家のために戦争が起こされ、税金が使われ、戦争をやめることができない。そして嘘を平気でつけなければメジャーのテレビ局には勤められない‥‥。
 
 デモ参加者の各人のプラカードはみんなちがう。「税金泥棒の大コーポレーションと銀行!」「保険会社のためではない、我々国民の健康保険を!」「我々は学資ローン100兆円の奴隷」「規制のない自由経済は資本主義を腐れさせる!」「公正な経済を!」
問題はみな身近にあり、世界中にある。失業、高い医療費、差し押さえ住宅から追い出された何百万人、その家の大量解体、公立学校や郵便局や図書館や公共機関の閉鎖、公務員の首切り、組合つぶし。
そして、全体を覆う恐怖政治。
オバマ大統領がやったことは12月、大統領命令でテロの疑いのある人を逮捕状も裁判もなしに無期限に軍事拘留できるというNDAA(国防権限法)と、3月には、緊急事態にそなえて国内のあらゆる資源(水、食糧、人間他あらゆるもの)を大統領と長官は支配する権限を持つという法にサインしたこと。
人びとは、これらがみんなつながっていて、ひとつの要求、ひとつの抗議では、もう力にはならないということを知ったのです。

この運動がこれまでのどんな運動とも違っているのは、大学や組合といった拠点を持っていないこと。
ウェブサイトはあっても、事務所はないそうです。
直接民主主義を徹底していて、リーダーさえも作らず、すべては公園や公共施設で開く全体集会で決められます。
誰かの運動論を採用するのではなく、全員賛成に向かって具体的な事柄をひとつひとつ通していきます。
役割分担によるグループはありますが、リーダーがいないから幹部会議もないそうです。
左翼のグループが組織論で介入して来ることには、細心の注意を払っているそうです。

オキュパイ運動は今や世界的なものとなっています。
「あっという間の拡大」「だが越冬できるか?」とマスコミは伝えましたが、実際に動いている人たちはかなりのんびりしています。
長いしたたかな運動がいま始まったばかり、私にはそう思えます。

明日5月12日はグローバル•スプリング、スペインをはじめとしたヨーロッパ各地、また世界中の都市で抗議集会が開かれるようです。

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(つづく)
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by keiorihara | 2012-05-11 12:12 | New York | Comments(0)
2012年 05月 09日

オキュパイ運動のメーデー1   Occupy Movement in Mayday 1

メーデーは、オキュパイ運動にとって久しぶりの大きな行動になりました。
事情により、更新が遅れてしまいましたが、メーデーを少し続けます。

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雨がやっと止んだブライアントパーク。警察の横暴に抗議する人たち。右の写真は悪名高いニューヨーク警察署長。

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ユニオンスクエア。総決起集会

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ユニオンスクエア

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ユニオンスクエア

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ユニオンスクエアのステージ。ダイレクトアクションの女子メンバー。
このあとラップ、ジャズ(ヒップホップ的な)他の有名ミュージシャンたちの、まさに抗議のメッセージソングがつづく。

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ユニオンスクエア前の歩道は入りきれない人で混沌。

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大きな小切手は、企業がインターンと称して若者を何ヶ月もただ働きさせること(昨今の一般的風潮)への抗議。インターンに今までの合計20億ドル払え、と。

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右手のプラカードは、「1%の人間が政府を金で買い、99%がそれを支払っている!」

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マーチはマンハッタンの中央ブライアントパークから始まり、ウォールストリートの南、ベトナム帰還兵公園まで7〜8キロ。年配の人たちもたくさん歩きました。

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無許可の五番街をまさに「車道占拠」してのマーチ。

(つづく)
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by keiorihara | 2012-05-09 00:51 | New York | Comments(0)
2012年 04月 20日

オキュパイ運動の若者たち  The youth of Occupy Movement

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ニューヨーク郵便局本局前。税金申告最終日はオキュパイタックスの日。
彼のプラカードに書いてあること。
[GE=General Electric (電気製品で知られる国際複合企業体)は、ロビー活動によって、連邦法人税の支払いをゼロにした上に、39億ドル(ABC Newsによると32億ドル)を優遇措置で得ている。ちなみに2010年度のGEの計上利益は140億ドル(1兆1300億円)である。
あなたは何を払ってるの? ]

聞いてみると彼は州の裁判所の職員。
給料の34~35%を税金でとられているそうだ。
ちなみに年収、日本円換算で¥1200万以下の人は平均36%の税金を支払っているが、1億円以上の人は平均17.5%,  企業は平均11.2%しか支払っていない。(http://99solidarity.net)
確かにこれだけ税金を取っておいて、健康保険もなく、学校の給食はファーストフードで、道はでこぼこ、いったいどこに使われているの? と思ってしまう。 (答えー軍需産業や失敗した大手金融業の補填に使われている)


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左は医学生、右はアクティビストと答えてくれた。
「国はまっとうな健康保険を提供するべき。オバマがやったのは、保険会社をさらに儲けさせることでしかない。根本から変える必要があるのに」
「文明国で国の健康保険がない国なんて、どこもない。恥ずべきことです」
医者や医療従事者のグループで、毎週会合をもっているそうだ。


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オキュパイ•マリーンズのメンバー。このグループはNY警察の横暴から集会やマーチを守ることを自負している。
海兵隊に5年勤めた。「もう、うんざり。今は建築労働とパーティイの企画と運営をしている」
日本語で挨拶してくれた。
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by keiorihara | 2012-04-20 16:22 | New York | Comments(3)
2012年 04月 12日

人種主義反対集会 Trayvon Martin & Against Racism

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2月の末に起きた、17歳の黒人少年トレイヴォン•マーティンの事件は日本でもニュースになっただろうか。
フロリダの父の家を弟といっしょに尋ねて、夕方、家でNBAバスケットボールの試合を見る前にと、コンビニエンスストアにキャンディなどを買いに行った帰り、住宅地の中で、突然、胸を撃たれて殺された。
そこはロックゲート付きの住宅地であり、その中をただ普通に歩いていた少年。
殺したのは、住宅地の見張りを買って出ている白人の男。自分で付け回したあげく、正当防衛で撃った、と証言し、警察は調べもなしに犯人を帰した。
3月半ばには両親や弁護士たちの働きで少しずつ真実が明るみに出され、この国のひどいテレビ番組でさえ、人種問題として大騒ぎしていたにもかかわらず、依然として、犯人に逮捕状が出ていない。
(11日、逮捕状が出て、逮捕され、二級殺人罪で公訴されることになった。)

ここユニオンスクエアでは、この事件に関する集会、デモが 先月から”ウォール街占拠” 運動に混じったりして行われていたが、この日10日には、“トレイヴォン•マーティンは自分の息子だ”  ”兄弟だ” と、この国の横暴、白人至上主義などに怒りの声を上げる人種主義反対デモがあった。

黒人たちは、スピーチをすると非常にうまい。リズムがいい。声に切実感がある。
デモは1000人くらい。いつものように、淡々とした、静かな集まりとデモだった。
(オバマ大統領は、こんなことでさえ、今では歯切れが悪い。)

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殺された少年と同じ、黒人の若者ファッションであるフード付きのパーカを着ている。
”オキュパイ”もそうだけれど、そばにいる誰でもない人が、次々と演説する。


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いろいろな抗議のスタイルがあります。
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by keiorihara | 2012-04-12 22:48 | New York | Comments(3)
2011年 12月 21日

ロックフェラーセンターのクリスマスツリー  Rockefeller Center Christmas Tree

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ブログを見てくれている友人のひとりから、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーを見たいという話があって、えっ? どういうこと? あんなものを? と思ったのですが、たまには誰かのために写真を撮ってみてもいいな、と思ったのです。

彼は長く東京都で公立公園の造園の専門家として働いてきたひとで、この世界一のクリスマスツリーの ”木” に多大なる関心をよせているようでした。しかし、申し訳ないけどこれ、写真には撮れないものの一つでした。
ここは高層ビルの谷間で、昼なお暗く、どんな時間に行っても惨敗でした。(でも、こんなんでいいのかな。。。)
それより彼がやっているボランティアの話はなかなか興味深いものです。
アフリカで住民のために井戸を掘っている、というのです。

NPOインターナショナルウォータープロジェクト(IWP)は日本の上総掘りというプリミティブな井戸の掘り方をキリマンジャロが見えるサバンナでマサイに指導しています。もうあと少しで100本になります」
と、伝えてくれました。
上総掘りは人力による深井戸掘削技術で、機械に頼らず、燃料を使わず、日本からは道具を何一つ持たずに行き、現地の人たちと共に現地で調達した資材と道具で深井戸を掘るという話です。
そして再び現地の人々の力だけで深井戸掘削、メンテナンスができるように「技術者」を育成しているそうです。
とてもいい感じですね。

ジョージア州に住んでいるとき、いくつかNPOを取材したことがあって、とても感心したので、そのことを書きたいと思うのですが、あまりにも書く内容が多すぎて、なかなかブログで触れることができません。
ともあれ、やりたいことを仕事にする、あるいはボランティアという方法でやりたいことをやる、それを実現できるのがNPO、そんな風に言っていました。 専門教育を受けた人たちは、自分の知識や技術を社会に生かすために、ない仕事は作り出して、社会に必要な行動や組織を生み出し、継続してきたようです。

話が横道にそれっぱなし。
さて、クリスマスツリーはクリスマスの25日から12夜を超して1月6日まで飾られるのがふつうのようです(宗派によって違うけれど)。ジョージアの旧家の友だちの南部造りの家のクリスマスパーティは、毎年1月6日に開いていました。


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点灯されたツリーのてっぺんの星と本物の月

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5th Avenue 口のデコレーション

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ツリーの横、ビルの隙間から教会の尖塔が二つ見えました


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夜は身動きできないほどの人の波

ニューヨーク市では、3日から15日の間にもみの木だけをリサイクルゴミ置き場(歩道ですが)においておけば、すべて粉砕し、公園の花壇のモルチに使うそうです。また、クリスマスツリー祭りには、庭を持っている人のために無料でモルチを渡しているそうで、大変合理的であります。
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by keiorihara | 2011-12-21 05:53 | New York | Comments(0)
2011年 11月 22日

Occupy Wall Street ウォール街を占拠せよ 3

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サポーターがマンハッタンの至る所でパソコンからプロジェクターを使ってビルの壁面に言葉を投影している。
橋の車道からはクラクションが鳴り続ける。

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Occupy Wall St.の運動が始まってちょうど2ヶ月の呼びかけに応じてデモに行ってきた。
いつも送信してくるグループのメールには、シティホール(市議会ビル)の近くのF公園に5時に集まってブルックリンブリッジに向かうと書かれていた。

シティホールの地下鉄出口の階段途中から、かなりのザワメキが聞こえてきた。
大勢の人たちが横断幕やプラカードを持ってうろうろしている様子。
ニューヨークの5時過ぎは、もう真っ暗。どうなっているのかぜんぜんわからない。
暗闇の中に「車道に出た歩行者は逮捕する」という赤々とした大きな警告文字がフラッシュしている。
それにしても、ものすごい数の警察、騎馬隊、待機する護送車、報道のワゴン車。
めざす方向に歩を進めると、歩道がフェンスで閉ざされていて交差点を渡れない。反対側から回るとまたフェンス。交通止めになっている車道に出ると、ポリスに押し戻される。
「大勢は向こうの方に集まっているらしいよ」と言いながら、どうやら皆、行き道を失っているようだ。
ヘリコプターが大音響で上空をひっきりなしに旋回している。しかし、人びとはじつに大人しい。

仕方がない、地下鉄駅構内から反対側の出口に出てみた。知らない風景にしばらく物珍しさであたりを歩いていたら、完全に道に迷ってしまった。
このあたりの街路は碁盤の目じゃないし本当に暗い。何であんなに闇雲に歩き回ったのかわからないけど、(何か、警察や人に聞きたくない気分で。いや、なぜか群衆ではなく誰もいない夜の街にいたくなったのだ)寒空を一時間以上うろうろして、もとの地下鉄駅構内に下りたら、大勢の人が改札口に戻って行く。自分もすでに疲れ果てているように感じて、もう帰ろうかと思った。
いやしかし、と、もう一つの出口を見つけて上って行った。

そこから遠くに、橋を渡る大勢の人たちの頭だけが黒々と見えた。どうやらここから近づけそうだ。
しばらく歩いて、すんなりとデモの波に入れた。
いつもの、”Occupy Wall Street! ” , "We are the 99%!" を歌うように唱和する若者たち。
橋のボードを歩き始めたら、”もう途中で戻ることはできないんだよ” と大げさにも自分に言い聞かせた。
まさかこんなことでブルックリンブリッジを初めて歩いて渡ることになろうとは夢にも思わなかった。どれくらいの距離があるかということさえ知らないのだ。(あとで調べたら1、8キロだった)

じつはちょっと不安だった。10月にここで700人が逮捕されているのだ。
私は逮捕されても明日の仕事に差し支えるわけではない。IDやカードの類いは一切持ってこなかったけれど、しかし、へまをやってバレたら、移民ビザに影響 するのではないか?  逮捕されたら絶対に黙秘を貫くんだよ、と言って送り出してくれた夫に、けっきょく迷惑をかけるのではないか? と、つまらないことを考えていた。
この橋を渡った向こうに警察が待機しているのだから、ちょっとしたいざこざで、どんな事態に巻き込まれるかわからないのだ。

運転席から人びとの頭の群れが見えるらしく、たくさんの車が窓を開けて親指を立てたりクラクションを鳴らしたりして、応援の姿勢を見せる。デモの姿が見えているかぎり、ずっと、クラクションが途切れなく聞こえていた。
かなりの人たちがOccupy Wall St.にシンパシーを感じているのだ、と思う。

年配の男女も多い。知識人然とした熟年の人たちもけっこういる。黒人、ヒスパニックの顔もずいぶん増えた。
よーく見ていると、一人で歩いている人たちの何と多いことか。
友達同士和気あいあいと、とか、グループ活動、みたいな雰囲気がぜんぜんない。
ただ、ひとりひとりが歩くことを選んで、ここにきている。クラクションの音に励まされて、黙々と歩いている。

どこに向かっているのかわからない運動。けれど、 きょうは、とりあえずこの橋を渡る。
黙って歩いている皆は、どんなことを思っているのだろうか。
" Show me, what democracy does look like! This is, what democracy does look like!!"
このかけ声は、いつも私を泣かせる。
ドライバーたちに手を振ったら、涙が出てきて止まらなくて困った。

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ブロンクスからきた高校生たち。
大学の授業料は高く、黒人の大学入学者数は、黒人の刑務所入所者数よりはるかに少ないという現実。



ニュース”Democracy Now!" (日本語要約版)によると、
朝からウォール街の証券取引所の閉鎖めざして実力行使をした人たちが大量に逮捕された。昼にはユニオンスクエア、クーパーユニオンなどの大学周辺で集会の人びとが道路を埋め、ここでも逮捕者が出た。タイムズスクエアでもデモ。夜は閉鎖されていたブルックリンブリッジを逮捕覚悟の座り込み戦術で突破し、32000名が橋を渡るデモンストレーションがおこなわれた、と。逮捕者計250名。デモ、集会参加者は、マンハッタン中に拡散していて、何万人いたか数えきれない数になっただろうと思われる。
コロンビア大学、ニューヨーク大学などの年間授業料が500万円くらいする大学に通い、卒業したら1%に入る予定の学生たちは、ひっそりと沈黙を守っているようだが。

厳冬のニューヨークをはさんで、この運動は熟成され、春にはもっとすごいうねりとなってこの国を覆い尽くすかもしれない。人びとの暗くシリアスな顔を見ていて、持続の可能性を信じずにはいられなかった。
これは凄いことになるかもしれない、さっきの疲労などとっくに忘れて、私はちょっとした興奮を覚えていた。

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by keiorihara | 2011-11-22 17:59 | New York | Comments(0)