折原恵のニューヨーク写真日記 - New York Photo Diary by Kei Orihara

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2013年 06月 29日

サニーサイドガーデンの庭 Backyards in Sunnyside Gardens

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いつまでも咲きつづける6月の薔薇。


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サニーサイドガーデンの前庭。これも薔薇。


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ところどころに小路があります


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そこからさらに左右に歩ける道が、、、


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歩いて行くと、


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中庭が、、、


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こんなに広がって、、、


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いい感じではありませんか。


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これがサニーサイドガーデンの中味とは、今の今まで知りませんでした。


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こういうヤードがどのブロックにも延々あって、東京の距離感からすると広大な面積が緑で埋め尽くされている。それがサニーサイドガーデンという、1920年から30年代にニューヨークの郊外住宅地として開発された集合住宅地の本領だったのです。ときどき、散歩道として小路を歩いていたのですが、それをさらに奥に入る、というのは人の庭に入り込むようでためらわれたのです。たしかにプラーベートな空間ですが、住民の共有空間でもあるので、勝手に許してもらいました。地下鉄46St 駅から5分、グランドセントラル駅から10分、とても街中に隣接している住宅地とは思えない雰囲気です。
(つづく)
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by keiorihara | 2013-06-29 06:52 | Queens | Trackback | Comments(3)
2013年 06月 19日

ブルックリン北の壁画、福島第一原発事故のこと  Murals in North Brooklyn

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福島の原発事故の現状と放射能に関して、興味深い話がユーチューブにたくさんアップされている。
科学者の話を聞き、原子力規制庁の役人の住民に対する態度を見ていくうちに、どうしようもなく気持ちが消沈し、言葉を失ってしまう。

まず圧倒的によくわかる福島第一原発の現状と将来については、核燃料化学の学者(元中央大学教授)舘野淳氏の話(インタビュアーはビデオジャーナリストの神保哲生氏。2013年3月16日)。原発ウォッチしている人には、特別知ることではないかもしれないけれど、原子力発電所が今と将来に抱える問題が、ものすごくわかりやすく総合的に語られているので、ぜひ時間をとって(1時間20分)視聴されることをお薦めします。

放射能と被ばく問題に関しては、見て行くうちに二つの腹の立つビデオ記録に出会った。
ビデオがいきなり始まるので誰が何処で行ったものかわからないのだが(平和と民主主義をめざす全国交歓会より、2013年4月17日と記されている)、福島県民に呼ばれる形で、環境省環境保健部放射線健康保険担当参画室から二人の若い役人が席に着いている。福島県がおこなった県民健康管理調査で、38000人の子供から3人の甲状腺がん、7人のがんの疑いが出たという結果から、環境省に緊急要請を出し、それに応えるという形で、この会が開かれたようだ。内部被ばくの問題である。
それと同じ問題の別の会で、環境省原子力規制庁監視情報課の専門職という役人1人が呼ばれて、応えているビデオ。
どちらもまだ若い男性で、これからもいろんなことを勉強して吸収して行ける若さだというのに、ただただ、言い訳と、ここではお応えしかねますのくり返し。最低限の言葉もないような、この場を早くやり過ごしたいという気持ち見え見えの態度。
そもそも、省庁の国家公務員というのは、国民のために、国民が望んでいることを実現するために働く仕事ではないのか。しかし、彼らには目の前で苦しんでいる福島市民が敵に見えているとしか思えない。何のために来たのか、問題に取り組む気はありません、という態度。
「健康調査の結果は、個人情報なので、個々人にお返事しています」
しかし、人びとは、どの地点で放射線量が多く、どの地点で甲状腺がんの疑いの子供が出ているのか、せっかくやった健康調査の”統計的データ”が欲しいと言っているのだ。
放射線量の統計的データを公表する気はあるのか、という質問に、「議論は進められていますが、現時点ではいつとは言えません」
問いつめられて、やっと、「将来的には検討委員会で検討されると思います」と、人ごとの返事。
環境省は健康検査の責任はあるでしょう、と言うような発言に、「福島県が県民の健康を管理するために検査していて、環境省が ”支援” をしています」と。
まるでことの重大さがわかっていない。人ごとなのだ。
そういう口ぶりになってしまう。それは、原子力保安院を味方につけ、東電の儲けと原発の利権を後押し、どころか積極的にすすめて来た政府行政が、事故の自らの責任を認めてないからだ。責任を認めて、事故の後始末に全面的な責任を持つ決心をしない限り、キャリア官僚はすべて、この卑怯な態度から逃れられないのだろう。気の毒である。
内部被爆の発現という、もっとたいへんなことがすでに起こり始めているのだ。これからどうすればひとりでも多くの人の命が守れるか、という大問題の中に自分が立っているという自覚がない。官僚というエリートコースに乗った人間が、そこから落ちないために、人間としてひどく見苦しい生き方をしている。
それを自覚している若い官僚はいるにちがいない。気の毒である。しかし、皆、そういう異常な世界(日本の官僚というシステム。中央官庁というゆりかご)

お役所の掟―ぶっとび霞が関事情 (講談社プラスアルファ文庫)

宮本 政於 / 講談社

スコア:

に生きていることを、これを機会に、もう少し変えたいと思ってもいいのではないかと思う。

しかし、何を問われても「それはここでは何とも言えません」では、人びとが時間やエネルギーを使って集まっていることに対して、ものすごく失礼である。
「健康検査した画像と証明書を本人に渡し、県外避難地でもどこででも、その証明書を医者に見せて、継続的に検査ができるようにしてほしい。最初の検査から継続的なデータが必要ですよ」「被爆によって染色体異常がこれから出てきますよ、それなのにその検査がやられていない」と、丁寧に説明しながら要望をしているのに、「現時点でお応えできません」という言葉しか知らないのだ。
どうして「お話はよくわかりました。その点は庁にもどって検討させていただきます」と言えないのか?
「この話は、話し合っていただけますね? 持って帰っていただけますね?」と、問いつめられて、やっと、
「少なくとも課長には伝えます」と応えるのみ。
自分の頭で考えて答えることができない。ことの本質はなにかを見定め、その地点に立って、ものを考えることができない。

自分でわからなければ人に聞く。情報交換する。会議する。意見を言う。議論する。
こんな当たり前のことがきっとないのだろう。上からのお達しに従う、この国は江戸時代から何も変わっていない。
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by keiorihara | 2013-06-19 10:14 | Brooklyn | Trackback | Comments(0)
2013年 06月 07日

ウィリアムズバーグのユダヤ人  Hassidim in Williamsburg, Brooklyn

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バスの走行中、ものすごく行儀の悪い子どもたち。急ぎ足の男たち。


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みな、なぜかすごく急いて歩いている。


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ニューヨークでは八百屋はだいたい韓国人と決まっているけれど、ここではキャッシャーも店番もみなジューイッシュ。


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女性は成人すると、または結婚すると、髪を剃ってカツラをかぶる、男はサイドの髪をのばして耳の前にたらす。


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わかりやすいカツラの人たち。少年はこんなふう。


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スカートは全員クロ。パンツはダメ。大人は一年中長袖。


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4人の女性に4台の乳母車。同じ髪型に同じ帽子。そして分厚い靴下。


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宝くじかと思ったが、金貸しかもしれない。いずれにしろ、暑いのにたいそうな服装でご苦労様。


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ちょっと上等な子供服屋。同じ服や髪型でもセレブなお洒落に見える人もいる。


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ベビーシッターをしている十代の子も、もうすぐ髪を剃るのだろうか?


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こういう幸せもこの世にあると信じたい。


たまたまこの写真を撮影した当日(5日)の夜、この地域ウィリアムズバーグにあるユダヤ教オーソドックス(正統派)の高校でおきたことがニュースで話題になっていた。
生徒100人がニューヨークからアトランタに向かって飛び立つ国内線に搭乗後、機長によって100人全員がルール違反を理由に下ろされてしまった、という。
携帯の使用を止めよ、着席してシートベルトを着けよ、という機内放送に従わず、十名以上の生徒が好き勝手に振る舞っていたらしい。機長が客席に行って注意を数回したにもかかわらず従わなかったからという航空会社の言い分に対して、教師が機長の措置は行き過ぎだと反論、ユダヤ人差別だ、というのだ。
それをどの局もニュースにして、喧々囂々だとか。

しかし私はこのニュースをネットで見た瞬間、いちばん上のスクールバスの場面を思い出したのだ。
左端に写っている女の子が友達らしく、その子を呼んで、車内の子どもたちが窓によじ上らんばかりにして嬌声をあげていた。
私はこれまでバス内でこんなお行儀の悪い小学生を見たことがなかったので、びっくりして思わずカメラを向けた。バスは交差点を曲がっている時だから、危険でもある。
以前に、撮影のために公立小学校のスクールバスに乗った経験があるが、車内で大騒ぎしていた子どもたちが、運転手の発車の号令で、一瞬にして席に座り静かになったのを印象的に覚えている。アメリカ人というのは、意外に公共の場でのルールを心得ている人たちである。
だから、このユダヤ学校の子どもたちの光景は異様で、この街の人びとを見てわたしは思ったのだ。子どもたちにとって、家も学校も厳しくて、途中のバスの中だけが解放された空間なのかもしれない、と。
でも、このニュースで、そんな殊勝な考えはやめた。
公共の乗り物の中でルールを守るというのは、ユダヤ教の律法だか戒律にはない、というだけの話かもしれないし、たんに甘やかされているということかもしれないと。

ウィィアムズバーグといえば、今ではブルックリンのトレンディな地域をいうけれど、80年代まではこのようなユダヤ正統派であるハシディズムのコミュニティのことをさしていた。車の中からは何度か見ていたけれど、街を歩いたのは初めてだ。昔のイメージと寸分変わっていない。
オーソドックスの身なりをした人しか歩いていないので、異教徒の私が半袖シャツでカメラを持って歩いたら、よほど冷たい視線でにらまれるのだろうと覚悟していたが、それどころではなかった。
人びとは、異教徒に興味を示してはいけないことになっているのか、まったく私を目に留めない。男たちは、ユダヤ教典を心の中でつぶやきながら(または、iPotかなんかで聞きながら)、まっすぐに足下前方を見つめ、決して右左を見ることがない。私はまるで透明人間になったかのようだ。そして人びとは小声で話す。

恋愛結婚は許されていず、お見合いで結婚する、と何かに書いてあったが、今でもそうなのだろうか。
しかし、お気づきのようにとにかく乳母車が多い。子だくさんだ。また、母親が仕事を持たず育児に専念しているということでもあり、ベビーシッターを雇わず、あるいはデイケアに預けることもしないので、いつも子供を連れて出ることになるからだろう。昔のことを考えると別段驚くことではないが。
女性が髪を剃るのは、髪が女性の魅力の象徴だから、それで男を惑わせてはいけないということらしいが、みながみな同じ色のカツラをかぶって、そのうえさらにスカーフやら帽子をかぶるのだから、わけが分からない。でも、宗教の戒律であり、伝統なのだ。夜、夫婦一緒に寝る時はどんな髪型なのだろうと思う。

ところで、この地域のユダヤ人は、第二次世界大戦前後にホロコーストから生き残り逃れて来た、多くがハンガリー、ルーマニア出身の人たち。
この地域に約57000人いる、このハシディック派のユダヤ人(Hassidim)はまた、イスラエルを建国したシオニズムに反対するグループである。
神が自分たちに流浪を与えているのだから、その神の命に反して、人為的に、そこにいた人たち(アラブ人)の土地(パレスティナ)を奪って、新しい国を建国すること自体、まちがっていることなのだと。
何だか、まっとうなのである。
アメリカでのジューイッシュの経済的成功者の多く、あるいは金融資本を握っている多くがシオニストであり、軍事国家イスラエルを支えていることを考えれば、宗教のもつ、内側に向かう力と外側に向かう力の、どちらに対してもの大きさに、やりきれない気持ちになってしまう。
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by keiorihara | 2013-06-07 08:48 | Brooklyn | Trackback | Comments(10)