折原恵のニューヨーク写真日記 - New York Photo Diary by Kei Orihara

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2014年 12月 05日

韓国教会  Korean Church

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前回の映画館の向かいにあるコリアンの教会。ここは今は十字架が消え、貸しイベントホールみたいなものに変わって、チベット人のグループなどがよく集まりをしているようです。


クイーンズのコリアンチャーチの外観はとても特徴的です。十字架が大きい、または、建物が教会らしくない。あるいはその両方。
それと、これは全米中にいえると思いますが、韓国教会には大きく2つのタイプがあります。

ひとつは、韓国のシャーマニズムが入っているもの。この場合、信仰は熱狂的といえると思います。うちの角のコーヒーショップの2階も韓国教会ですが、しょっちゅう凄い合唱、というか雄叫びのような声が聞こえてきます。これは明らかに、このタイプのキリスト教でしょう。

もうひとつは、教会が信仰の場というよりも、どちらかと言うとコミュニティの場として機能しているもの。

ジョージア州アセンズ市に住んでいたとき、ジョージア大学教育学部のコリアンアメリカンの女子大学院生に英語発音を習っていたことがあり、あるとき、その妹さんの結婚式によばれ、 おもしろい経験をしました。
彼女たちの実家があるアトランタの韓国人住宅地域の教会は、200人近い参列者でいっぱいでしたが、おどろくことにそのほとんどがコリアン。日本人には考えられない同族意識です。
日本人だと、アメリカでは日本人同士はあまり固まりたがらないように思います。新郎新婦はアメリカ生まれで、韓国語は話すことはできても、読み書きもできないというくらいの人たちなのに。
司祭が英語と韓国語で聖書の言葉をのべます。賛美歌、聖餐式、純粋に西洋式キリスト教の儀式でした。

そのあと、となりのホールで披露宴。ビュッフェ式にならべられた料理はすべて手づくりの韓国料理。プルコギ、ナムルをはじめ、韓国風餃子、稲荷ずし、太巻なんかもあります。もちろん、キムチ類もたくさん。
舞台では、新郎新婦と付き添い人の若者たちが、いろんなイベントをやって楽しんでいます。
終わると、驚くようなスピードで、つまりほとんどの参加者が同時に動いて、椅子やテーブル、すべてがあっというまに片づけられます。いつもやっている要領で、というかんじです。
そんなとき、友達が私を奥の部屋に呼んでくれました。

そこは家族の控室のようなつくりの部屋で、奥に赤い毛氈をしいて、金屏風と低い御膳と座布団がしつらえられています。
祭壇のようなものに先祖の位牌とたくさんのお供え物がならんでいます。
そこに、新郎新婦の両親がチョゴリを着て、金屏風の前に座ります。
まもなく結婚式正装の派手なチョゴリを着た新郎新婦が登場して、両親とご先祖様に、両手、両膝、額をついての三拝。在日韓国人の家庭で見たチェサとそっくりです。
キリスト教会の裏の部屋、なんだか、隠れキリシタンのようではありませんか。
キリスト教は、原則は先祖崇拝を許しません。しかし、韓国人はご先祖様、両親を敬う、そのことを捨てなくても、基督教会のメンバーになれるのです。

これまたジョージアでのこと。私たちが住んでいた借家の1軒隣りに、韓国人の家族が引っ越してきました。
中学生の息子と娘、それと息子の友達という3人の子どもと移住してきた30代後半とおぼしき奥さま。越してまもなくのある日、バケツを借りにきたことからつきあいが始まりました。(バケツを借りに来るお隣さん、っていいなと思ったのです)
お宅に遊びにいくと、韓国から移民してきたばかりだというのに、適当に良い応接セットや食卓テーブルや大きなテレビや電化製品が、すっかり整っています。子どもたちは学校に行っています。話してみると、英語はかなり拙い。
旦那さんはまだ韓国で仕事をしていて来ていません。さて、これらのことをひとりでやったのでしょうか。

そこで、クリスチャンかどうかを聞いてみたら、イエスで、アメリカに移住するためにクリスチャンになったのよと、ためらいのない返事です。
「じゃあ、信仰ではなく、コミュニティに入るためね?」と聞いたら、これもきっぱりイエス。
移民ヴィザに始まり、住居の用意、子どもたち全員の市内名門私立への入学手続き、家具の紹介(教会メンバーからのセコハンで、聞いてみたらすごい安さ)などなど、すべて教会にやってもらった、という話でした。
韓国プロテスタントのいちばん多い宗派は長老派ですが、クリスチャンになることは教会のメンバーになること、そして教会のメンバーになるときには信仰を問わないところが多いようです。

ところで最近読んだ本の中で、80年、光州事件とよばれる5.18光州民主化運動からつづいた韓国の激しくも地道な民主化運動をリードした人にはクリスチャンが多く、また1910年の日韓併合のころから、クリスチャンの民族主義者が抗日運動を指揮したこと、韓国人の自主独立の精神、近代化を育くんだのは、キリスト教によるところ大ということが書かれていて、目からうろこでした。

87年のソウルに集まった大統領直接選挙を要求する100万人の市民の、激しい民主化デモの様子をテレビで見ながら、これはすごい! 命がけだ、と思ったものでした。
過激になるとむしろ軍隊化の様相をていする日本の反体制運動とくらべて、この人たちのは革命に似ている、揃いのヘルメットなんてかぶってないし、人の動きに自由さがあふれていました。
アメリカのキリスト教は政治的にはほとんど保守陣営に帰しているし、もちろんそうでない人たちもいるのですが、信仰にたいする私の偏見もあって、歴史を見るときに宗教のことを差し引いて考える傾向がある。(ほんとはアメリカでも、宗教は大きい問題なのに)
しかし、おとなりの韓国の現代史を知ろうとするときにも、キリスト教との関係は見落とさない方がいい、と思いました。おとなりの国なのに、まだまだ知らないことがたくさんあります。


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左隣の教会はルーマニア人の教会

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ここも以前は企業の建物だったような気がします。しかし壁の十字架が巨大。


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この建物は以前倉庫だったのかもしれません。
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by keiorihara | 2014-12-05 17:27 | Queens | Comments(0)
2012年 10月 26日

サニーサイド-駅前から少し歩く  Sunnyside, walk a little from the station

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ニューヨーク中、安くて新鮮な八百屋はほとんどみなコリアンのお店です。楽に歩いて行ける範囲にこういうコリアンの八百屋プラス食材店が、軽く数えて5軒あります。野菜は驚くほど安く、おまけにトーフや大根や白菜やソバなどのアジア系のものがたくさん手に入ります。



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サニーサイドの黒人はやはり新しい移民系の感じがしますね。つまり、何百年前に連れてこられてアメリカ人になったアフリカンアメリカンじゃない人たち。



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男子生徒のこういうプレッピースタイルが流行っているみたいに思ったのですが、ユニフォームかもしれません。



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この辺でよく見かける人です。こんど話しかけてみよう。



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サニーサイドのちょっと奥にこんなお店をみつけました。
もちろん、正面の写真はダライラマです。
チベットの民衆の祈りの歌が流れていて、胸に詰まる感じで、思わず店主に訊いたのです。友人のミュージシャン山根麻衣の「みんなの歌」の起源がわかりました。
こんどは、なぜ彼がニューヨークまで来たのか訊いてみたいと思います。
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by keiorihara | 2012-10-26 16:15 | Queens | Comments(7)